英会話講師はどのように募集されているか

英会話を学ぶためには、「教えてくれる講師」が絶対に必要です。英会話は知識だけでは意味がなく、聞くことと話すことが成立しなければ意味がありません。

いくら文法を知っていても、それだけでは「話す」ことができないのです。話すことができなければ相手に伝わらないものです。相手に伝えられなければ「会話」としては成立しないのです。コミュニケーションというものは私たちが普段から行っている日本語での会話そのものです。それにくわえて、文字などでの情報を受け取って、それに対して自分の意志で行動するということ、それがコミュニケーションです。

ただ「話せる」、「聞き取れる」ということだけでは、そのような真の意味でのコミュニケーションは成立しないでしょう。英字新聞が読めるほどの「理解力」を身に付ければ、欧米圏でそれこそ「生活」が可能になるでしょう。そのように考えてみると、ひとつの「言語」を身につけるということは途方も無いことです。自然に母国語を覚えてきた私たちですが、言葉を覚えてもそれを補完するための勉学は続けてきたはずです。文字が読める、文字が書ける、文章の意味がわかるということに至るまでに、多大な時間を要してきたのです。

英会話学習は、ある意味で私たちがたどったそのような「言語習得」の過程をもう一度改めてたどることになるのです。「言葉」というものは「文化」の根幹です。思考を司る根本であり、何かを理解する、表す際の最小単位なのです。

そのような「言語」を習得することをサポートする「講師」は、とても重要な存在なのですが、英会話教室ではそのような講師を常に探しているといってもいいでしょう。特に、先の震災以来、日本国内の放射能が世界的に注視されるようになってから、その人材確保はとても困難になっているといっても過言ではありません。世界最悪の原発事故を経験した日本を恐れる外国人はたくさんいるのです。

そのような情勢の中、英会話教室によってはなんでもいいのでとりあえず人材を確保して、レッスンの「まね事」をさせているという状態のところもあります。「人を教える」ということに対しては本来資格が必要でもあるのですが、民間の教育機関である英会話教室はそのような「資格」がなくても人に教えることができてしまいます。良い講師とは、教える相手が理解できていること、そして「理解できていないこと」を手に取るように把握できる人のことを指します。

英会話が効率的に習得できるかどうかということは、「良い講師に出会えるか」ということにかかっているのです。英会話教室を探すときにどうしても目がいってしまうのは、教室の綺麗さ、そして講師が欧米人であるかどうか、そして費用などです。環境が良ければ、なんだかすんなりと学べてしまうのではないかというイメージを抱いてしまうものです。ですが実は英会話習得に関わるすべては「講師」が握っています。さらには、英会話教室によってはその講師を選ぶことができないということも考えられます。英会話教室脱会の理由に、「講師が気に入らない」というものは実はとても多いのです。

人とのコミュニケーションを「人」と対話して学ぶということですから、講師との相性は絶対に考えなければいけないことです。

 

英会話教室の実状Topへ戻る