サークル感覚の英会話は身につくか

何かを「学ぶ」ということには「モチベーション」が必要です。モチベーションを維持することが私たちにとって効率的に学ぶということへの最短距離です。

ですが、現代の社会で活躍する「大人」は、英語に対してどうしても苦手意識を持ったままです。コミュニケーション度外視の学校教育で植え付けられてしまった「覚える」という感覚が、どうしても「英語」に対しての嫌悪感、できれば避けたいという気持ちを呼び起こすのです。

どのようにすれば学ぶことができるのか、どのようにすればのめり込むことができるのか、逆に言えば、「人に英会話を習得させる」ということが命題の英会話教室はどのような演出を行えば人が英会話を習得できるようになるのかを常に考えています。

その「どうやって」ということのひとつに「楽しさ」があります。人は楽しいと集中します。好きな事に対して、気持ちを集中させることができるのです。私たちの感じた、経験した「英語の学習は面倒であり、辛い。退屈」というような意識を吹き飛ばしてくれるほど、英会話が楽しければ、身につく速度も速くなるのです。

子どもを見てみましょう。

物事が少しずつわかりはじめた子ども、物事に対していろいろな興味を抱き始めた子どもの行動力、吸収力はめざましいものがあります。それは「興味」というものが原動力になり、さまざまなことを貪欲に吸収させるのですが、それが「楽しくない」と感じたらすぐに興味を失います。子どもが抜群の集中力を発揮するのは、「楽しいとき」なのです。楽しければ物事を学び続けることができるのが、純粋な子どもの「興味」のチカラです。

それは実は大人になってからも変わることはないもので、私たちは「仕事」とは別に自分の「好きなこと」を持っています。それぞれ自分の時間を作って、ゆっくりそれに浸ることを生きがいにしている人もいることでしょう。私たちが「時も忘れて」という感覚を抱けるとき、そのようなときに私たちの集中力は遺憾なく発揮されています。

サークル感覚で英会話を学ぶということは、一見すると「ダラダラしていて体系的でない」と感じるかもしれません。ですが、自分がそこに居て「楽しい」と感じるのであれば、そこで身につけられるものは大きいということです。

もともと、私たちが「母国語」を覚えたときは「体系的」ではなかったのです。日々飛び交う言葉を聴いて、それを少しずつ覚えていっただけのことです。それを体系的に「知識」として定着することができたのは学校での勉強があったからでしょう。

まずは言葉に馴染んでコミュニケーションをとれるようにする、「理屈」はその後に覚えるという学び方もあります。そのような学び方を行うのであれば、「楽しい場」でさまざまなことを吸収するということは決して意味のないことではないのです。

「サークル」感覚で覚える英会話は、そのような意味で効果があります。コミュニケーションは「勉強」するようなものではないのです。コミュニケーションは自然に生まれるものです。私たちはそのような場に身を投じることで、その言葉で自然にコミュニケーションすることができるようになります。「楽しい場」、「その言葉を使ってさまざまな人と話せる場」というものがあれば、英会話習得は可能なのです。

 

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